「うちの子、あまり水を飲んでくれない——」
健康診断のあとに獣医さんから飲水量の話をされて、それ以来ずっと引っかかっている。そんな方は少なくないと思います。水皿を増やしてみても、本当に飲めているのかどうかが分からない。対策したはずなのに、手ごたえがないのがいちばんもやもやします。
そこで候補に挙がるのが、水を循環させるタイプの自動給水器です。なかでもPETKITの「Eversweet 3 Pro」は、コードのないポンプと据え置きの電源ベースという構造で、国内でもよく見かけるモデルです。
本記事は情報提供を目的としており、診断・治療を行うものではありません。ペットの健康に関する判断は、必ず獣医師にご相談ください。
本記事は一部にアフィリエイトリンクを含みます。掲載する製品は当サイトが選定しており、リンクの有無で評価や掲載順を操作していません。
本記事の調査方法・利益相反・免責
■ 調査方法
- 対象機種:PETKIT Eversweet 3 Pro(型番 P4108uvc・国内正規流通)の1機種
- 調査期間:実機の使用は2024年10月から2026年8月まで(1年10か月)
- サンプル件数:編集部の実機検証1台/メーカー公式および日本国内の正規取扱窓口が公開する情報/購入者レビュー320件(Amazon.co.jpの評価件数・4.0★)
- 直近90日比率:レビューの投稿日別の集計は行っていないため、算出していません
- 同一SKU正規化:メーカー公式が示す型番 P4108系(国内正規流通品)に限定して扱います。海外並行輸入品と、販売店が独自に記載している型番の出品は対象外です
- 公表値の出所:スペックはメーカー公式が公開している数値を採用しています(2026年8月27日確認)。販売店ページには数値の記載が異なるものがあるため、購入前にご覧のページの記載もあわせてご確認ください
- 購入認証済みレビューの重み付け:本記事では行っていません。評価は公開されている件数と内訳をそのまま引用しています
- 飲水量については測定機器による計測を行っていないため、数値としての増減は示しません
■ 利益相反の開示
本記事は一部にアフィリエイトリンクを含みます。実機はメーカーからの提供品ではなく、運営者が自費で購入したものです(購入先はAmazon、2024年10月)。
■ 免責
本記事は情報提供を目的としており、診断・治療を行うものではありません。ペットの健康に関する判断は、必ず獣医師にご相談ください。価格・在庫・仕様は2026年8月27日時点の情報であり、最新情報は各公式サイトおよび販売ページでご確認ください。
この記事でわかること
- 「ワイヤレスポンプ」という言葉で誤解しやすい点(買う前に知っておきたい構造の話)
- 実際の静音性と、夜間に気になるかどうか
- タンクの洗いやすさと、分解して洗う必要がある箇所
- 継続してかかるフィルター代の目安
- 1年10か月使ったうえで、もう一度選ぶかどうか
この記事では、2024年10月から1年10か月にわたって実際に使い続けたうえで分かったことをまとめます。比較記事では見えにくい「買ったあとに何が続くのか」を、良かった点だけでなく、事前に知っておきたかった点も含めて正直に書きます。
読み終えたとき、この給水器がご家庭に合うかどうかと、買ったあとに続く手間とコストの両方が具体的に想像できている——そこを目指しています。
結論|Eversweet 3 Proはどんな家庭なら「買い」か
先に結論をお伝えします。
毎日使うものとして「洗いやすさ」を優先するなら、有力な選択肢です。一方で、フィルターの継続コストを受け入れられるかどうかが分かれ目になります。
自動給水器はどうしても機能を比べたくなりますが、1年10か月使ってみて効いてきたのは、機能そのものより「洗うのが面倒かどうか」でした。手入れが億劫になって使わなくなってしまえば、どんな機能も意味がなくなってしまいます。
もうひとつ、先にお伝えしておきたいことがあります。猫が使ってくれるかどうかは、正直なところ猫によります。設置してすぐ飲み始める子もいれば、しばらく警戒する子もいるようです。ここは製品の良し悪しとは別の話なので、今まで使っていた水皿を残したまま様子を見るという進め方をおすすめします。これだけで「合わなかったら無駄になる」というリスクはかなり下げられます。
買って良いご家庭の条件
- タンクを持ち上げてそのままシンクへ運べる構造に価値を感じる
- 2〜4週間ごとのフィルター交換を、続く費用として受け入れられる
- 置き場所がリビングなど、生活音のある場所である
- 見た目がすっきりしていることを重視する
見送ったほうがよいご家庭の条件
- 消耗品の交換が不要なタイプを探している
- 寝室の枕元に置く予定で、わずかな水音も避けたい
- 分解して洗う手間を一切かけたくない
- 猫が新しいものに強く警戒するタイプで、水皿を併用するスペースが取れない
ここから先は、この結論の根拠を順番に見ていきます。まず、買う前にいちばん誤解しやすかった点からお話しします。
基本スペックと、買う前に知っておきたい2つのこと
先に数字をまとめておきます。細かいところは飛ばして構いませんが、このあとの話に出てくる数字はここに置いてあります。
メーカー公式のスペック
| 項目 | Eversweet 3 Pro(P4108系) |
|---|---|
| タンク容量 | 実際に使える量 約1.6L(パッケージ表記の1.8Lは最大容量) |
| 動作音 | 25dB以下(dB=音の大きさの単位。25dBは木の葉がふれあう程度) |
| 本体サイズ | 195 × 195 × 148 mm(幅×奥行×高さ) |
| 重さ | 約1.28 kg |
| タンクの材質 | 304ステンレス |
| トレイの材質 | 食品グレードABS |
| 電源 | USBケーブル(ACアダプターは付属しません) |
| 定格 | 5V/1A・消費電力2W(W=ワット。電気を使う量の単位) |
| アプリ接続 | Bluetooth |
| 保証 | 1年 |
容量は「1.8L」ではなく「約1.6L」で考えておく
ここは混乱しやすいところなので、先に整理しておきます。
パッケージや商品ページには1.8Lと書かれていることが多いのですが、メーカー公式はこれを「最大容量」と説明しています。実際に使える量は約1.6Lです。メーカー公式サイトのよくある質問に、この点がはっきり書かれています(2026年8月27日確認)。
水の減り方や補充の頻度を見積もるときは、小さいほうの数字で考えておくほうが暮らしの実感に近いです。
目安としては、メーカー公式は猫1〜2匹で5〜7日程度としています。もっとも、実際には毎日水を替えることになるので、この容量は「何日もつか」より「補充の手間がどれくらい減るか」で効いてきます。
買う前に知っておきたい2つのこと
スペック表からは読み取りにくいのですが、開封してすぐ使い始めようとしたときに引っかかるのが次の2点です。
- ACアダプターは付属していません。USBケーブルは同梱されていますが、コンセントに挿すアダプター側は手持ちのものを用意することになります。メーカー公式もパッケージ内容を「本体、取扱説明書」と記載しています
- フィルターは、使う前に水に浸しておく必要があります。純正の交換用フィルターには「梱包袋から取り出したフィルターを水に2回それぞれ1分浸してください」と案内があります
どちらも大きな問題ではありませんが、「今日から使おう」と思っていた日に止まってしまうと、それだけで気持ちが削がれます。届いたその日に使いたい方は、アダプターを先に用意しておくと安心です。
数字の話はここまでです。次からは、実際に1年10か月使ってきて分かったことをお話しします。
1年10か月使って分かったこと
ここからは、実際に使ってきた記録です。カタログを読んでも分からなかったこと、そして買う前に知っていたら心の準備ができたのに、と思ったことを中心にお伝えします。
設置でいちばん戸惑ったのは「ワイヤレス」という言葉
設置そのものは、かなり簡単でした。難しい組み立ては必要ありません。
ただ、最初にひとつ勘違いをしました。「ワイヤレスポンプ」という言葉から、本体そのものをコードレスで使えるのだと思っていたのです。
実際は違いました。電源ベースには常時給電が必要で、ワイヤレスなのはあくまでポンプと本体の接続部分です。ポンプから電源コードが伸びていないので、開封したときに「これ、どうやって電源を取るんだろう」と一度手が止まりました。
やることは単純で、ポンプを底の決められた位置に置き、本体を電源ベースに載せるだけ。分かってしまえば数分の作業です。ここを誤解したまま「コードレスで好きな場所に置けるはず」と考えていると、置き場所の計画が変わってしまうので、先にお伝えしておきます。
それから、開封してすぐ使い始めようとすると引っかかりやすい点が2つあります。
- ACアダプターが付属していません。USBケーブルは同梱されていますが、コンセントに挿すアダプター側は手持ちのものを用意することになります
- フィルターは、使う前に水に浸しておく必要があります。説明書を読まずに始めると見落としやすいところです
どちらも大きな問題ではありませんが、「今日から使い始めよう」と思っていた日に止まってしまうと、それだけで気持ちが削がれます。届いたその日に使いたい方は、アダプターを先に用意しておくと安心です。
静音性は、思っていたより静かでした
水が流れるタイプなので多少の音は覚悟していましたが、普段生活している中ではほとんど気になりません。
メーカー公式が公表している動作音は25dB以下です(PETKIT公式サイト・2026年8月27日確認)。これは公称値なので、実際の聞こえ方は設置場所や部屋の広さによって変わります。
私の実感としては、日中はテレビや生活音にまぎれて意識に上りません。夜になると昼間より音を感じやすくはなりますが、「モーター音がうるさくて眠れない」という種類のものではありませんでした。
ただし、完全な無音ではありません。水が流れる小さな音はあります。音にかなり敏感な方が枕元に置く場合は、気になる可能性はあると思います。寝室に置く予定なら、まずはリビングで数日試してから移すのが無難です。
なお、動作音については後半で触れる公式のサポート情報にも関連する項目があります。個体や使用状況によって聞こえ方が変わりうる点は、あわせて知っておいてください。
猫が使ってくれるかは、正直「猫による」と思います
買う前にいちばん不安だったのが、ここでした。警戒して何日も飲んでくれなかったらどうしよう、と。
調べてみると、設置してすぐ飲み始める子がいる一方で、1か月置いても使わなかったという声もあります。「だいたい3日くらいで慣れる」といった、あてになる目安は見つかりませんでした。
最初から普通に飲んでくれる子ならかなりラクですが、警戒するタイプの場合はどうしても時間がかかります。ですので、今まで使っていた水皿を残したまま、しばらく併用して様子を見る——この進め方をおすすめします。
水皿を片づけてしまうと「使わなかったら困る」という状況を自分で作ってしまいます。併用しておけば、合わなかったときの損失は「置き場所を少し取られる」だけで済みます。これは製品の性能とは関係のない、導入の進め方の話です。
飲む量について、言えることと言えないこと
自動給水器に替えてから、「以前より水を飲んでいるな」と感じる場面は増えました。流れている水が気になるのか、給水器の前まで来て飲んでいる姿を目にする機会が増えた印象があります。
購入者レビューを見ても、「水を飲む量が増えた」という声はあります。
ただ、ここははっきりさせておきます。私は毎日何mL飲んだかまで測定しているわけではありません。そのため「何割増えた」という言い方はできません。しませんし、してはいけないと思っています。
正確に言えるのはここまでです。「置けば必ず飲水量が増える」のではなく、猫によっては水を飲むきっかけが増えることがある。数字を約束できる製品ではありません。
そのうえで、この記事を読んでくださっている方に伝えたいことがあります。飲水量を毎日きっちり管理しようとすると、それ自体がしんどくなります。「打てる手は打った」と思える状態を作ることのほうが、続けるうえでは大事だと感じています。これは編集部としての見解です。
本セクションは情報提供を目的とした内容です。診断・治療を行うものではありません。飲水量や排尿の様子に気になる変化があった場合は、自己判断をせず、必ず獣医師にご相談ください。
さて、ここまでが「使い始めるまで」と「使っている間」の話でした。次は、1年10か月使ってみて、いちばん製品ごとの差が出ると感じた部分——手入れについてお話しします。
いちばん製品ごとの差が出るのは「手入れ」でした
自動給水器を選ぶとき、いま私がいちばん見るべきだと思っているのがここです。スペック表には出てこないのに、使い続けられるかどうかを決めてしまう部分だからです。
普段の水替えがラクな理由は、コードの位置にあります
普段のお手入れは、思っていたよりラクでした。
便利だと感じたのは、タンク側に電源コードが付いていないことです。本体をそのまま持ち上げてシンクまで持っていけるので、水の入れ替えやタンクを洗うだけなら、そこまで面倒ではありません。
コードが本体から伸びている構造だと、シンクへ運ぶたびにコードの取り回しが必要になります。毎日のことなので、この差は思っていたより大きいと感じました。「洗うのが面倒で使わなくなる」という失敗を避けたい方には、ここが効いてきます。
ただし「すすぐだけ」では終わりません
正直にお伝えすると、ここは購入前に知っておきたかった点です。
ずっと使っていると、吐水口の細い水路やポンプ周辺には汚れが溜まります。この部分は分解して洗う必要があるので、「タンクをすすぐだけでOK」という商品ではありません。
言い換えると、日常の手入れがラクな構造であることと、定期的な分解洗浄が不要であることは別の話です。この2つをセットで理解しておくと、買ってから「聞いていない」となりません。
私の運用は「週1回、水路まで確認」に落ち着きました
普段の水交換とは別に、週1回くらいを目安にポンプや水の通り道まで確認する——1年10か月使ってきて、これがちょうどいい頻度でした。
これは私の使用環境(猫1匹・室内)での目安です。頭数や設置場所によって適切な頻度は変わりますので、付属の取扱説明書もあわせてご確認ください。
ここまでが手間の話です。次は、手間と並んでもうひとつ続くもの——お金の話をします。
継続してかかるのは、フィルター代です
交換の目安は2〜4週間に1回
フィルターは永久に使えるものではなく、定期的な交換が必要です。メーカー公式の目安は4週間に1回とされています(2026年8月27日確認)。
私の場合は猫1匹・室内で、公式の目安より少し早め、おおむね2〜4週間で交換しています。多頭飼いのご家庭や、毛・フードのかけらが入りやすい置き場所では、早めに見ておくほうが安心だと思います。
なお「浄水器の水を使っているからフィルターは要らないのでは」と考えたくなりますが、メーカー公式はこれに「必要です」と答えています。水はフィルターを通して循環し、毛やほこり、細かなゴミを取り除いているためです。きれいな水を入れても、飲んでいるうちに毛やフードのかけらは入ってきます。
本体を買ったら終わり、ではありません
ここが、この製品でいちばん先に知っておきたかったところです。
本体を買ったら終わりではなく、フィルター代が継続的にかかります。正直に言って、Eversweet 3 Proでいちばん気になるランニングコストはここだと思っています。
これは欠点というより性質です。ろ過して水をきれいに保つ仕組みである以上、消耗品が発生するのは避けられません。問題は「知らずに買うこと」のほうです。月あたりいくらかを最初に見積もっておけば、あとで裏切られた気持ちになることはありません。
月あたりのコストを見積もっておく
| 購入先 | 内容量と価格 | 1枚あたり |
|---|---|---|
| Amazon | 5個セット 3,000円 | 600円 |
| 楽天(PETKIT公式ストア) | 5枚セット 1,950円 | 390円 |
4週間に1枚のペースなら月およそ390〜600円、2週間に1枚なら単純にその倍です。年間で見るとおよそ4,700〜7,200円。本体価格に近い額が、数年のうちに積み上がっていく計算になります。
なお購入先で価格差があります。同じ5枚セットでも1,000円ほど違うので、継続して買うものだからこそ、最初にどちらで買うか決めておくと後がラクです。
ちなみに「電気代のほうが気になる」という方も多いと思います。ペット家電のランニングコストは製品ごとに差があるので、ペット家電の電気代を製品別に試算した記事もあわせてご覧ください。結論だけ先にお伝えすると、この手の機器は電気代より消耗品のほうが効いてきます。
ここまでで、手間とお金という「買ったあとに続くもの」の話が終わりました。次は、UVCありとUVCなし、どちらを選ぶかを整理します。
UVCありとUVCなし、どちらを選ぶか
この給水器にはUVCあり(P4108-UVC)とUVCなし(P4108)の2種類があります。国内の公式直販では、価格差はおよそ2,000円です(2026年8月27日確認)。
買う直前でここに迷う方は多いと思うので、分かっている範囲を整理します。
UVCは「本体」ではなく「ポンプ」に付いています
意外に知られていないのですが、UVCは本体側ではなくポンプ側の機能です。メーカー公式は、UVC搭載のワイヤレスポンプについて細菌を99.96%除去すると説明しています(2026年8月27日確認)。
これは公式サイトの表記からも確かめられます。メーカー公式ストアでは交換用のワイヤレスポンプがUVCあり・UVCなしの2種類で別売りされています。つまり本体の設計そのものが違うのではなく、載っているポンプが違う、という構造です。
それぞれを選ぶ理由
| UVCあり(P4108-UVC) | UVCなし(P4108) | |
|---|---|---|
| ポンプ | UVC搭載ワイヤレスポンプ | ワイヤレスポンプ |
| 容量・サイズ・動作音 | 同じ | |
| 向いている場合 | 衛生面をできるだけ機械側に任せたい/多頭で水が汚れやすい | 手入れを自分の手でこまめにやる前提で、初期費用を抑えたい |
PETKIT Eversweet 3 Pro(自動給水器/P4108)
この記事で使い続けている本体です。タンクに電源コードが無く、持ち上げてそのままシンクへ運べる構造が、毎日の手入れで効いてきます。
- タンク材質は304ステンレス。実際に使える容量は約1.6L
- 動作音は公称25dB以下。ACアダプターは付属しません
正直に申し上げると、どちらを選んでも「手入れをしなくてよくなる」わけではありません。このあとお話しするとおり、吐水口の細い水路やポンプ周辺の汚れは、どちらの機種でも分解して洗う必要があります。
私自身の考えとしては、2,000円を「手入れをサボれる権利」だと思って選ぶと、あとでがっかりします。そうではなく、毎日の手入れは同じようにやったうえで、水そのものの衛生をもう一段よくしておきたいかどうか——そこで決めるのがよいと思います。
なお、給水器全体をもっと広く比べたい方は、9機種を並べた記事があります。
最後に、購入前によく聞かれる点をまとめておきます。
よくある質問
購入前によく聞かれる点を、メーカー公式が公開している回答を軸にまとめます(2026年8月27日確認)。
コンセントは挿しっぱなしですか。電池では動きませんか
挿しっぱなしが前提です。メーカー公式は「水をくみ上げるために常時給電が必要」と明記しています。
「ワイヤレス」という名前から電池駆動を想像しがちですが、コードが無いのはポンプと本体の接続部分だけです。この点は公式のよくある質問にも項目が立っているので、引っかかるのは私だけではないようです。設置場所はコンセントの近くで考えてください。
浄水器の水を使っています。フィルターは要りませんか
必要です。メーカー公式は「水はフィルターを通して循環し、毛やほこり、細かなゴミを取り除いている」と説明しています。きれいな水を入れても、飲んでいるうちに毛やフードのかけらは入ってきます。
フィルターはどのくらいで交換しますか
メーカー公式の目安は4週間に1回です。
ただし、これは公式の目安であって、環境によって前後します。私の場合は猫1匹・室内で、公式の目安より少し早め(おおむね2〜4週間)で交換しています。多頭のご家庭や、毛やフードのかけらが入りやすい置き場所なら、早めに見ておくほうが安心だと思います。
水がなくなったらどうなりますか
自動で止まります。メーカー公式は「安全のため、水が不足すると自動的に電源が切れる」と説明しています。空焚きの心配は要りません。
ただし、水を切らせばそこで循環も止まります。長めに家を空けるときは、出かける前に満水にしておいてください。
水は何日くらいもちますか
メーカー公式は猫1〜2匹で5〜7日程度としています(実際に使える容量 約1.6Lの場合)。
もっとも、実際には衛生面から毎日ほど水を替えることになるので、この容量は「何日もつか」よりも「継ぎ足しの手間がどれくらい減るか」で効いてきます。
電気代はどのくらいかかりますか
メーカー公式の定格は消費電力2Wです。24時間つけっぱなしにして1か月(30日)動かすと1.44kWh(キロワットアワー=電気の使用量の単位)。1kWhあたり31円で計算すると、月およそ45円という規模になります。
この手の機器は、電気代よりも消耗品のほうがはるかに効いてきます。ペット家電全体のランニングコストは、製品別に試算した記事にまとめてあります。
猫がなかなか使ってくれません
メーカー公式は、今まで水を飲んでいた場所に置き、水を流したままにして興味を引き、慣れてきたらそのつどごほうびを与えるという進め方を案内しています。
私も同じ考えで、今まで使っていた水皿はしばらく残しておくことをおすすめします。急いで切り替える必要はありません。
この記事の結論に反する情報
良い点だけを並べても判断材料になりませんので、ここまでの内容に反する情報を正直に置いておきます。
評価は割れています
Amazon.co.jpでの評価は5段階中4.0(320件)ですが、内訳を見ると分布が割れています(2026年8月27日確認)。
| 評価 | 割合 |
|---|---|
| ★5 | 54% |
| ★4 | 22% |
| ★3 | 11% |
| ★2 | 4% |
| ★1 | 9% |
3以下が合わせて24%あります。そして★1(9%)が★2(4%)より多いのが特徴です。全体としては満足度が高い一方で、一定の割合で「うまくいかなかった」人がいるという読み方が自然だと思います。
私の個体は1年10か月動いていますが、これは1台の結果にすぎません。個体差や当たり外れを、この記事だけで判断しないでください。
「ワイヤレス」は電池駆動ではありません
記事の前半で静音性や手入れのしやすさを評価しましたが、そもそも常時給電が必要である点は、メーカー公式が明記しているとおりです。コンセントから離れた場所には置けません。
フィルター代は避けられません
「浄水を使えばフィルターは不要では」という考え方に対して、メーカー公式は明確に「必要」と答えています。この製品を選ぶ以上、消耗品のコストは回避できません。手入れがラクだという長所は、この費用とセットで考えてください。
手入れの頻度は「公式の目安どおり」とは限りません
公式のフィルター交換目安は4週間ですが、私は少し早めに替えています。公式の数字がそのまま当てはまるとは限りません。頭数や置き場所によって変わる前提で見てください。
まとめ|もう一度選ぶかと聞かれたら
もう一度選ぶとしても、この給水器は候補に入れると思います。
理由はシンプルで、静か・タンクを洗いやすい・見た目がすっきりしている——この3つが、普段使いでは思っていた以上に効いてくるからです。
特に自動給水器は毎日使うものなので、機能そのものより「洗うのが面倒で使わなくなる」ほうが問題だと思っています。その点で、タンクを電源ベースから持ち上げてそのまま洗える構造は、かなり気に入りました。
一方で、不満がないわけではありません。フィルター代は継続してかかります。また、評価の内訳を見るかぎり、うまくいかなかった人も一定数います。
「欠点ゼロだから絶対これ」という種類の製品ではありません。そのうえで、使いやすさを含めて考えると、私はまた選んでもいいと思える給水器です。
最後にもう一度だけ。猫が使ってくれるかどうかは猫によります。今まで使っていた水皿を残したまま始めれば、合わなかったときの損失は小さく抑えられます。
安全に活用するための大切なお願い
自動給水器は、水を飲むきっかけを増やすための道具です。健康状態を判断する機器ではありません。
飲水量の急な増減、尿の色や量の変化、食欲の低下、ぐったりした様子などが見られる場合は、時間を置かずに動物病院にご相談ください。これは本記事や製品の機能よりも優先されるべき行動です。
参考文献・引用元
本記事で参照した情報の出所です。メーカー公式情報と購入者レビューの集計を分けて記載しています。
メーカー公式情報
- PETKIT公式(グローバル)「EverSweet 3 Pro (UVC) Pet Water Fountain」製品ページおよびよくある質問
https://www.petkit.com/products/eversweet-3-pro-wireless-pump-uvc
(2026年8月27日確認|スペック・容量・動作音・電源・定格・FAQの各回答) - PETKIT公式(日本)「自動給水機 / P4108」
https://petkit.co.jp/products/pkt-p4108
(2026年8月27日確認|国内価格・国内流通の確認) - PETKIT公式(日本)「自動給水機 / P4108uvc」
https://petkit.co.jp/products/pkt-p4108uvc
(2026年8月27日確認|UVC版の国内価格)
販売ページ・購入者レビューの集計
- Amazon.co.jp 商品ページ(ASIN B09QXKV4J5・販売元 PETSMART JP)
(2026年8月27日確認|価格・在庫・評価4.0/320件・評価の内訳) - Amazon.co.jp「PETKIT 給水器交換用フィルター3.0(5個セット)」(ASIN B0BF3K3QW4)
(2026年8月27日確認|交換用フィルターの価格・初回の取り扱い方)
価格・在庫・仕様は変動します。最新の情報は各公式サイトおよび販売ページでご確認ください。

