「愛犬が将来どんな病気にかかりやすいか、今のうちに知っておきたい」
「うちの子、遺伝的に足腰が弱い犬種だけど大丈夫かな？」
そんなふうに、元気なうちから愛犬の健康リスクを気にかける飼い主さんが増えています。しかし、いざ遺伝子検査を調べてみると「海外製は英語だし高すぎる」「安価なものは本当に信頼できるの？」といった疑問にぶつかることも多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「Pontely（ポンテリー）」は、そんな日本の飼い主さんの悩みに応える国内発のサービスです。
実際に利用して分かったのは、Pontelyが「安かろう悪かろう」ではなく、必要な検査項目を厳選し、日本語で分かりやすく伝えることに特化した、非常に実用的なツールだということです。
本記事では、Pontelyを実際に体験したレビューに加え、海外製キットとの違いや、5,500円から始められる手軽さの理由、そして「検査でできること・できないこと」をできるだけフラットな視点で解説します。
これは医療的な診断ではありませんが、愛犬の体質傾向を「見える化」し、かかりつけの獣医さんと相談するための「健康の地図」を用意するイメージに近いサービスです。
免責事項：本サービスおよび本記事の内容は情報提供のみを目的としており、獣医学的な診断や治療、予防の判断を行うものではありません。愛犬の健康状態について気になる点がある場合は、自己判断せず必ずかかりつけの動物病院へご相談ください。
アフィリエイト開示：本記事は、遺伝子検査サービス「Pontely」の実体験および公開情報をもとに作成したレビュー記事です。記事内のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれており、リンク経由でお申し込みがあった場合に当サイトが報酬を受け取ることがありますが、製品の選定や評価はスマートペットライフ編集部の判断に基づいています。
- Pontelyで「分かるリスク」と「分からないこと」
- 5,500円から選べる料金プランの違いと選び方
- 自宅で完結する検査の流れと、失敗しない検体採取のコツ
- 実際のレポート画面と、結果の受け止め方
Pontelyってどんな遺伝子検査？3分で概要チェック
Pontely（ポンテリー）は、一言でいうと「健康リスクの傾向を知ることに特化した、日本生まれの遺伝子検査サービス」です。
海外製の検査キットが「犬種のルーツ探し」や「親戚探し」といったエンターテインメント要素を売りにしていることが多いのに対し、Pontelyはもっと現実的で、硬派なスタンスを取っています。
運営元の株式会社Pontelyは、ビジネスコンサルティングや新規事業開発を手掛ける「イグニション・ポイント株式会社」から生まれた企業です。しっかりとした事業基盤があり、個人情報の取り扱いやコンプライアンスの面でも配慮された体制を整えているのが特徴です。
Pontelyが選ばれる主な理由を3つのポイントにまとめました。
「性格診断」などのエンタメ要素をあえて削ぎ落とし、病気リスクの把握に集中。純粋に愛犬の体のことを知りたい飼い主さんに向いた構成です。
国内基準の科学的根拠に基づいた検査項目のみを採用。「なんとなく」ではなく、データに裏付けのある項目だけを検査対象としている点が特徴です。
申込みから結果レポートまで全て日本語。海外製のように「翻訳ツール片手にレポートを読む」というストレスがありません。
このように、Pontelyは「楽しむための検査」というよりは、「将来の健康管理のためにデータを備えておく」という意味合いが強いサービスです。
Pontelyで「できること」と「できないこと」
利用する前に、この検査の限界を理解しておくことが大切です。
できること
特定の遺伝性疾患（変性性脊髄症など）のリスク因子を持っているかどうかの判定結果を参考に、将来の発症リスクや繁殖時に遺伝する可能性について「傾向を把握するための材料」を得ることができます。
できないこと
「今、病気にかかっているか」の診断はできません。また、すべての病気が分かるわけではなく、検査対象外の疾患についてはリスク判定ができません。具体的な診断や治療方針は、必ず獣医師の診察に基づいて判断されます。
料金とプラン選び｜愛犬にはどのコースが良い？
遺伝子検査といえば「数万円かかる」イメージがあるかもしれませんが、Pontelyは5,500円からという始めやすい価格設定が魅力です。
プランは大きく分けて3つあります。愛犬の犬種や「どこまで詳しく知りたいか」によって選びましょう。
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Starter Plan お試し・基本 |
5,500円（税込） 検査項目：1項目 その犬種で「最もリスクが高く、まずは確認しておきたい」必須の1項目のみを検査。まずは遺伝子検査を試してみたい方に。 |
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Suggest Plan 標準・おすすめ |
10,780円（税込） 検査項目：2項目 犬種ごとにおすすめの2項目を検査。Health Planの設定がない犬種では、こちらが最上位の選択肢となります。 |
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Health Plan 充実・安心 |
15,400円（税込） 検査項目：3項目以上 獣医師監修のもと、その犬種で確認すべきリスクを網羅的に検査する推奨プラン。しっかり備えたい方に向いた構成です。 |
※価格やプラン内容は2025年11月時点の情報をもとにしています。最新情報は公式サイトでご確認ください。
「Health Plan」がない犬種があるのはなぜ？
公式サイトで愛犬の犬種を選んだとき、「Health Plan（3項目以上）」が表示されないことがあります。
「もっと詳しく調べたいのに、できないの？」と残念に思うかもしれませんが、実はこれこそがPontelyの誠実さの証でもあります。
Pontelyは「科学的根拠（エビデンス）が十分にある項目しか検査しない」という方針を掲げています。つまり、無理やり項目を増やして高額なプランを売るのではなく、「現時点で確かな根拠があるものだけを提供する」というスタンスなのです。
もし愛犬の犬種でSuggest Planまでしか選べなかったとしても、それは「現時点で優先的に確認すべき重要項目はその2つに集約されている」と捉えることができます。
検査の流れと「採取のリアル」｜失敗しないコツ
Pontelyの大きなメリットは、「動物病院に行かなくていい」ことです。病院嫌いのワンちゃんでも、自宅のリラックスした環境で検査ができます。
実際の申し込みから結果が出るまでの流れを見てみましょう。
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1
Webから申込み
公式サイトで愛犬の犬種を選び、プランを選択。スマホで簡単に決済完了します。
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2
検査キット到着
数日（私の場合は注文から3日後）でポストに届きます。忙しくて受け取れなくても安心です。
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3
検体採取＆返送
専用の綿棒で愛犬の口の中をこすり、同封の返送用封筒に入れてポストへ投函します。
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4
結果確認
検体到着後、約2〜3週間でメールが届きます。マイページにログインして結果レポートを確認しましょう。
キットの中身チェック
届いた封筒を開けると、中には以下のものが入っています。
- 採取用綿棒（スワブ）：長い柄がついた、先が少し大きな綿棒です。
- 保存液チューブ：採取後の綿棒を入れるための容器。
- 説明書：イラスト付きで分かりやすい日本語ガイド。
- 返送用封筒：切手不要でそのままポストへ。
【実体験】採取で失敗しないためのポイント
一番のハードルは「愛犬の口の中に綿棒を入れる」ところですよね。実際にやってみて分かった、失敗しないコツをお伝えします。
💡 上手な採取のコツ
- 食事直後はNG！
フードのカスが混ざると検査に失敗することがあります。食後30分以上空けるか、お水を飲ませて口の中をきれいにしてから行いましょう。 - おやつで釣る作戦
綿棒を見せて怖がるようなら、大好きなおやつを目の前に置いて「待て」をさせながら、サッと頬の内側をこするとスムーズです。 - 頬の内側をしっかりこする
唾液を取るというよりは、「頬の内側の細胞」をこすり取るイメージです。綿棒をくるくると10回程度回しながら、しっかり粘膜に触れさせましょう。痛みはないので安心してくださいね。
Pontelyのレポートはこう読む｜「リスク」の正しい捉え方
検査結果のレポートが届くと、ドキドキしながら開くことになりますよね。そこで目にするのが「クリア」「キャリア」「アフェクテッド」といった専門用語です。
これらの言葉は、単に「良い・悪い」という単純な話ではありません。結果を正しく理解し、無用な不安を抱かないために、それぞれの意味をしっかり押さえておきましょう。
クリア
(標準)
対象の遺伝子疾患に関しては、一般的にリスクが低い状態と考えられます。繁殖の際も、この疾患の遺伝子を次世代に伝える可能性は低いとされていますが、検査の対象外となる要因や検査精度の限界もあるため、繁殖に関する最終的な判断は獣医師など専門家と相談してください。
キャリア
(因子あり)
多くの遺伝性疾患では発症リスクは低いとされていますが、病気の種類によって注意すべきポイントは異なります。将来もし繁殖を考える場合は、パートナー選びや検査の必要性について、事前に獣医師に相談しておくことが重要です。
アフェクテッド
(高リスク)
対象の疾患になりやすい遺伝的傾向を持っています。ただし、「必ず発症する」という意味ではありません。一部の報告では、アフェクテッドであっても発症しないケースや、発症年齢に大きな個体差があるとされています。具体的なリスクの度合いや生活上の注意点については、検査結果を持参のうえ、必ず獣医師と相談しながら確認してください。
「リスクが高い＝明日病気になる」ではありません
もし結果が「アフェクテッド（なりやすい傾向）」だったとしても、パニックになる必要はありません。
遺伝子検査でわかるのはあくまで「設計図上のリスク」です。病気の発症には、遺伝子だけでなく、食事・運動・ストレス・年齢といった「環境要因」も大きく関わっています。
例えば、コーギーに多い「変性性脊髄症（DM）」の場合、アフェクテッドであっても発症しないケースもあり、発症年齢にも個体差があるとされています。
「怖い結果を知ってしまった」と落ち込むのではなく、「この子は足腰に弱点があるかもしれないから、滑りにくい床にしよう」「太らせないように食事管理を見直そう」と、先回りしてケアを準備できるチャンスだと捉えてください。どのようなケアが適切かは、必ず獣医師と相談しながら決めていきましょう。
「研究中」と書かれている項目について
Pontelyのレポートを見ると、一部の項目に「現在は研究中」と記載されていることがあります。これは、例えばトイ・プードルの特定の骨格疾患など、まだ科学的に検査方法が確立されていない、あるいは日本国内でのエビデンスが不十分な項目です。
「せっかく検査したのに分からないの？」と思うかもしれませんが、不確かな情報で「大丈夫です」とも「危険です」とも言わない姿勢は、むしろPontelyの科学的な誠実さを表しています。研究が進めば、将来的に項目が追加される可能性もあります。
レポートのおすすめ活用法：獣医さんに見せる
届いたレポートは、飼い主さんだけで見て終わりにするのはもったいないです。
🩺 動物病院での活用テクニック
次の健康診断やワクチン接種のときに、Pontelyのレポートをスマホで見せるか、印刷して持っていきましょう。
「遺伝子検査でこういう傾向が出たので、日頃のケアで気をつけることはありますか？」と相談すれば、獣医さんも一般的なアドバイスではなく、「その子に合わせた具体的な指導」がしやすくなります。これがPontelyの大きな活用法のひとつです。
実際に受けてみて分かったメリットと「限界」
私自身、最初は「結果を見るのが怖い」「知ってどうなるんだろう」という不安がありました。実際にPontelyを利用してみて、飼い主視点で感じたメリットと、正直なところ「ここは期待しちゃダメだな」と思った限界をシェアします。
- 「漠然とした不安」が整理された
「もしかしたら病気になるかも…」と闇雲に心配するのではなく、「このリスクには注意しよう、それ以外は今のところ大きな懸念はなさそう」と頭の中が整理されました。 - 毎日のケアに自信が持てた
私の愛犬は関節リスクは低かったので、過保護になりすぎず適度な運動をさせてあげよう、という指針ができました。 - 獣医さんとの会話が変わった
レポートを見せることで、「じゃあこの数値や疾患名には特に注意しましょうね」と具体的な話ができるようになり、病院に行くのが少し心強くなりました。
- 「今」の健康状態は分からない
これは遺伝子検査全般に言えることですが、今の血液検査の結果などが分かるわけではありません。定期検診や画像検査などの代わりにはならないので注意が必要です。 - 全病気が分かるわけではない
検査項目以外の病気（例えば後天的なガンや心臓病など）のリスクは分かりません。「これさえやれば完璧」という万能ツールではありません。
Pontelyは、あくまで「未来のリスクに備えるための天気予報」のようなものだと感じました。「雨が降るかもしれないから傘を持っていこう」と準備ができる、それが最大の価値です。
他サービスとの違い｜Embark・わんマッチと比較
犬の遺伝子検査には、Pontely以外にもいくつか有名なサービスがあります。「結局どれがいいの？」と迷う方のために、主要3サービスを比較しました。
結論から言うと、「健康リスクを日本語で手軽に把握したい、でも海外製は高いしハードルも感じる」という方には、Pontelyが最もバランスの良い選択肢になりやすいです。
| 比較項目 | Pontely (ポンテリー) | Embark (エンバーク) | わんマッチ |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 疾患リスク管理 | 網羅的解析・血統 | 性格・相性診断 |
| 価格(目安) | ◎ 5,500円〜 | △ 約2〜3万円 (送料・関税込) | ◯ Light 5,000円〜 |
| 検査項目 | 厳選された 1〜3項目 | ◎ 270項目以上 | 性格遺伝子 (DM等の病気は対象外) |
| 言語 | ◎ 日本語 | △ 英語のみ | ◎ 日本語 |
| こんな人に | 手軽・安価に 健康を守りたい | 徹底的に調べたい マニア・プロ向け | 愛犬との相性や 性格を知りたい |
※価格・仕様は2025年11月時点の各公式サイトの情報をもとにした目安です。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
犬の遺伝子検査サービス全体の比較や、 「健康」「犬種」「性格」など目的別の選び方を整理したい方は、犬の遺伝子検査の比較ガイドもあわせてご覧ください。
病気のことより、うちの子の「性格」や自分との「相性」を診断して楽しみたい。わんマッチの詳しいレビュー記事も参考になります。
あなたにおすすめなのはどっち？
- とりあえず主要な遺伝病リスクだけチェックしておきたい
- 海外サイトでの英語のやり取りや国際郵便は不安
- できるだけ費用を抑えて、その分フードや検診にお金を使いたい
- Embarkへ： ミックス犬の犬種ルーツを詳しく知りたい、マニアックな項目まで数百種類まとめて調べたい。
- わんマッチへ： 病気のことより、うちの子の「性格」や自分との「相性」を診断して楽しみたい。
それぞれ得意分野が全く違います。「健康管理」が主な目的なら、日本語サポートが手厚く、獣医師監修のPontelyは有力な候補のひとつと言えるでしょう。
よくある質問（FAQ）
Pontelyを検討している飼い主さんからよく聞かれる疑問をまとめました。
まとめ｜“不安”を“準備”に変えたい人に
愛犬の健康について、「もしものこと」を考えるのは勇気がいります。
しかし、Pontelyを通じて得られるのは、単なるリスクのデータだけではありません。
「この子のために、今、私にできることは何か」という具体的なヒントです。
「遺伝的にこの病気になりやすいかもしれないから、今のうちからケアしておこう」
そう思えるだけで、日々の漠然とした不安が少し軽くなり、自信を持って愛犬と向き合えるようになります。
Pontelyは、獣医師監修の確かなエビデンスと、5,500円からという手軽さで、その第一歩を後押ししてくれます。高額な海外製キットに躊躇していた方も、まずはPontelyで「愛犬の健康の設計図」を確認してみてはいかがでしょうか。
病気になってから慌てるのではなく、
元気な今のうちから備えを始めましょう。
今のプラン価格を確認する
※価格・検査項目は公式サイトで最新情報をご確認ください。
免責事項：
本記事は遺伝子検査サービス「Pontely」の紹介および利用体験に基づく情報提供を目的としており、獣医学的な診断や治療を代替するものではありません。愛犬の健康状態について懸念がある場合は、必ず獣医師の診断を受けてください。
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サービス仕様・価格・検査項目について：
Pontely（ポンテリー）公式サイト
運営：株式会社Pontely / イグニション・ポイント株式会社 ／ アクセス日：2025年11月 -
比較対象データの参照元：
Embark Veterinary, Inc. Official Website（US）
わんマッチ公式サイト（国内競合サービス仕様確認のため）／各公式情報の価格・プラン説明を参照（アクセス日：2025年11月） -
遺伝性疾患（DM/PRA等）の基礎知識：
本記事における疾患名やリスクに関する説明は、Pontely検査レポート内の獣医師監修記述および一般的な獣医学的知見に基づいた概説です。具体的な診断や治療方針については、必ず獣医師の診察を受けてください。
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